ゆうき歯科の摂食嚥下リハビリテーション|大阪市平野区の訪問歯科診療

食医の考える
訪問診療専門サイト

摂食嚥下リハビリテーション REHABILITATION

摂食嚥下リハビリテーション
の重要性

「食べる」を諦めないために
その人に合わせた支援があります

摂食嚥下リハビリテーションとは、食べる(摂食)・飲み込む(嚥下)といった機能の維持・向上を目指して行うリハビリです。摂食・嚥下機能に問題があると、栄養不足や誤嚥性肺炎などのリスクが高まるため、医療と介護の両面から専門的なアプローチを行っていきます。歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、言語聴覚士、介護職などが連携することで、一人ひとりの状態や生活環境に応じた支援が可能となり、食べる喜びを目指したサポートにつながります。

摂食嚥下リハビリテーションの3本柱

食べることを支える
3本柱

摂食嚥下リハビリテーションでは、「口腔ケア」「口腔機能管理」「食支援」の3つを柱に支援を行います。お口を清潔に保つこと、噛む・飲み込む力を評価して必要なトレーニングを行うこと、そしてその人に合った食事やサポートの方法を整えることが大切です。これらを3本柱として、多職種が協力しながらリハビリテーションに取り組むことで、「その人らしい毎日」を支える歯科医療が実現します。

摂食嚥下障害に対しての
サポートも行っています

介護が必要な場合や
寝たきりの場合でも
安全性に配慮した支援をご提供

当院では摂食嚥下障害のある方を対象としたサポートも行っています。単に「口から食べること」を目標とするのではなく、歯科の観点から検査・評価をすることで、より安全性に配慮した支援を実践していきます。また、むし歯や歯周病などの治療が必要な場合でも、歯を治すだけでなく、安全に食べられることを見据えながら治療していきます。

摂食嚥下リハビリテーション
の流れ

STEP.1 生活問診

生活問診では、歯やお口の症状に加えて、ご年齢や持病、服薬状況、日常生活の様子などを丁寧にお聞きします。口腔内の状態だけでなく、患者さんの生活全体を把握することで、一人ひとりに合った治療や支援へとつなげていきます。

STEP.2 口腔機能検査

口腔機能検査では、噛む力や舌の動き、飲み込む力、発音などをチェックします。食べるために必要なお口の機能を正確に把握し、見た目ではわかりにくいお口の機能低下を早期発見へとつなげます。

STEP.3 口腔機能評価

口腔機能評価では、生活問診や口腔機能検査の結果などをもとに、噛む・飲み込む・話すといったお口の機能を総合的に判断します。今後の支援や摂食・嚥下リハビリテーションの方針を決める際だけでなく、現在の支援の効果を評価する際にも行います。

STEP.4 プログラム開始

食支援

食支援では、飲み込みの状態に合わせた食事形態のご提供、飲み込みやすい姿勢の工夫、食事介助方法の検討などを行っていきます。歯科だけでなく、医科や介護などの専門スタッフが連携し、その人にとって安心して食べられる方法を見つけていきます。

リハビリテーション

リハビリテーションでは、スムーズな摂食・嚥下を促すために、間接訓練と直接訓練を行います。間接訓練では、お口周りや舌の筋力を鍛えるトレーニング、発声訓練、飲み込みを促すマッサージなどをしていきます。また、直接訓練では実際に食べ物を使って一口量を調整したり、とろみをつけて飲み込む訓練をしたりします。歯科だけでなく、言語聴覚士などの専門職と連携しながら進めていきます。

口腔ケア

口腔ケアでは、歯や舌の汚れを丁寧に取り除き、清潔で健康な口腔環境を保てるようサポートしていきます。適切な口腔ケアは、むし歯や歯周病の予防、誤嚥性肺炎の防止などにもつながるため、日常でも継続して行えるよう指導していきます。

口腔機能検査について

お口の機能を正確に検査・診断するために、当院では専門機器を用いた口腔機能検査を行っています。お口の中の状態や噛む力、飲み込む力などを7項目検査し、うち3項目が該当する場合は「口腔機能低下症(オーラルフレイル)」として診断・治療を行っていきます。状態に応じて、リハビリや口腔ケアなどの支援を行い、食べる力や会話のしやすさを保つお手伝いをします。

訓練と支援の判断について

患者さんの体調や状況をみながら
訓練か支援かの判断をつけています

摂食嚥下リハビリテーションは「食べたい」「食べさせてあげたい」といった想いを叶えるために効果的なアプローチです。しかし、患者さんの体調や状態によっては、積極的に訓練することが必ずしも正解とは限りません。当院では、ご年齢や病気などの背景を踏まえた診断を行い、ご本人やご家族のご希望をお聞きしながら支援を行っていきます。65歳以下で介護保険が利用できない方のご相談もお受けしておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

代表歯科医師から

YUUKI NISHIMURA

食べることは、生きることそのものです。年齢や病気の影響で噛む・飲み込むことが難しくなっても、適切な介入によって、口から安全に食べられる可能性は十分にあります。
私たちは、食べる・話すといった喜びを取り戻し、その人らしく暮らし続けるために、他職種と連携した摂食嚥下リハビリテーションを提供しています。一人でも多くの方が、安心して「食べる」ことができるように、歯科の立場から丁寧に寄り添ってまいります。歯やお口の症状だけでなく、食べる・話すといった機能の低下でお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。