訪問診療について
歯科医院への通院が難しい方に
訪問歯科診療を行っています
当院では、病気などで歯科医院への通院が難しい方のために、訪問歯科診療を行っています。ご自宅や施設へお伺いして、歯科治療や口腔ケア、摂食嚥下リハビリテーションまで、幅広いサービスをご提供しています。患者さんやご家族の方が安心して日常生活を送れるように、サポートします。
- 加齢や病気で通院が難しい
- 噛む・飲み込みに不安がある
- 認知症などで通院に不安がある
- お口のケアが行き届かない
- 入れ歯が合わずに困っている
- お口のリハビリを受けたい
- 歯の痛みや腫れ、出血などがある
- 食事を楽しめるようになりたい
施設名称：ゆうき歯科
住所 〒547-0024
大阪府大阪市平野区瓜破2丁目3番66号
受付時間
月曜〜金曜9:00～12:30／14:30～18:30
（土曜は9:00～12:30）
休診日：水曜、土曜午後、日曜・祝日
利用対象者
- 要介護認定を受けている方
- 寝たきりで外出が難しい方
- 身体に不自由があり通院が難しい方
- 知的障害や精神疾患により
通院が困難な方 - 介護施設に入所されている方
- 歯科・口腔外科のない病院に
入院されている方 - 外出に介助が必要な方
主な診療内容
歯やお口の症状全般に対応しています
訪問診療では、むし歯や歯周病の治療、歯石の除去、入れ歯の作製・調整、口腔ケアや摂食・嚥下訓練など、歯やお口のお悩みに幅広く対応いたします。状態に合わせて丁寧に診療を行いますので、まずはお気軽にご相談ください。
むし歯治療
歯周病治療
歯石除去
義歯の
作製・調整
摂食・
嚥下訓練
口腔ケア
高齢者の口腔ケアの重要性
年齢を重ねても食事や
会話を楽しむために
お口のケアに
取り組むことが大切です
高齢になると、唾液の分泌が減ったり、お口の環境が悪くなったりすることで、むし歯や歯周病、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。いつまでも食事や人との会話を楽しむためには、口腔ケアを通してお口の中を清潔に整えることが大切です。適切な口腔ケアは、全身の健康を守り、自分らしい生活を支えることにもつながります。
口腔機能低下症について
“食べにくい”は、
身体からのサインです
口腔機能低下症とは、噛む・飲み込む・話すなどの機能が低下した状態のことです。その原因は、加齢や脳梗塞、脳出血などの脳血管疾患、パーキンソン病などの神経性疾患、認知症などです。進行すると、口から十分な栄養が摂れなくなり、低栄養や体重減少、筋力低下、誤嚥性肺炎などのリスクが高まります。また、食べる喜びを実感する機会が減り、生活の質の低下につながる可能性も考えられます。むし歯や歯周病がなくても、食べにくさや滑舌の悪化、口の乾きなどが見られた場合は注意が必要です。
- 事中にむせやすくなった
- 口臭が気になるようになった
- 硬いものを噛みにくくなった
- 食べる量が減り、体重が落ちてきた
- 食事に時間がかかるようになった
- 以前より無表情でいることが増えた
- 滑舌が以前より悪くなった
- 薬などが飲み込みにくくなった
誤嚥に注意！
口腔機能低下症により食べ物を飲み込む力が弱くなると、食べ物や飲み物、唾液などが誤って気管に入ることがあります。この状態は「誤嚥」と呼ばれており、くり返すと肺に細菌が入り込み「誤嚥性肺炎」を引き起こす可能性があります。特に、パンやカステラなど水分が少ないもの、焼き海苔やワカメなど口の中にくっつきやすいもの、こんにゃくやところてんなどつるっとしたもの、豆やピーナッツなど小さいもの、液体などは、誤嚥を起こしやすいため注意が必要です。誤嚥性肺炎は重症化すると命にかかわるため、普段から口腔内を清潔に保ち、摂食・嚥下機能の維持向上に努めることが大切です。
当院の訪問診療
目には見えない
「飲み込み」の問題を
内視鏡検査で可視化します
嚥下機能を正確に検査するために、当院では嚥下内視鏡(VE)を用いた精密検査を行っています。細い内視鏡を鼻から挿入し、実際に食べ物や飲み物を飲み込む様子を観察することで、誤嚥の有無や飲み込みの状態を正確に把握します。こうした検査によって、より的確な食支援や摂食・嚥下リハビリテーションが可能になります。
口から食べることを諦めないために
口腔ケアに力を入れています
当院の訪問診療では、歯や舌の汚れを除去し、保湿やマッサージを行うなど、口腔ケアに力を入れています。お口の清潔を保つことは、誤嚥性肺炎の予防や、食べる・話すといった機能の維持にもつながります。こうしたケアを通して「口から食べたい」という想いに寄り添えるよう努めています。
効果的な口腔ケアの方法を
お伝えしています
当院では、歯ブラシの使い方だけでなく、口腔ケアの正しい方法や目的も丁寧にお伝えしています。歯やお口の汚れを効果的に落とす方法、口腔内の乾燥を防ぐケア、マッサージの仕方などをご説明し、誤嚥性肺炎の予防や口腔機能の維持へとつなげていきます。ご本人だけでなく、ご家族や介護者の方への指導やご相談にも対応しています。
食事を楽しく味わって
いただくために
お口のリハビリにも
対応しています
いつまでも食べる喜びを実感するためには、「噛む・飲み込む・話す」といったお口の機能の維持や向上に努めることが大切です。当院では、食べるために必要なお口の機能を保つために、摂食・嚥下リハビリテーションを積極的に行っています。舌やお口周りの筋肉を動かす練習や、食べ物を使った飲み込みのリハビリなどを通して、「また食べられた」「美味しく食べられた」という喜びを取り戻せるよう支援します。
半年後、1年後の目指す姿を
共有しながら支援します
訪問歯科診療では、口腔ケア・口腔機能管理・摂食嚥下リハビリテーションを行います。しかし、こうした支援の先にあるゴールが見えないと、日々のケアを続けるモチベーションが保ちにくくなってしまいます。当院では、半年後・1年後にどうなっていたいかを一緒に考え、目標を共有しながら、無理のないペースで支援を行っています。
対応エリアについて
当院からおよそ半径16kmの
下記地域に対応しています
対象地域については
お問い合わせください
治療費用
通院診療と同様に各種保険を
ご利用いただけます
患者さんのケースにより料金体系は異なりますので、
詳細は当院までお問い合わせください。
1割負担の場合の料金目安
診療費
治療を受けるための
基本的な費用
例）初診料、再診料など
管理指導費
保健指導にかかる費用
例）歯みがき指導、
ケアプランの作成など
治療費
行った検査や処置、
治療に対する費用
例）歯の検査、
クリーニングなど
| 診療内容 | 料金の目安 | |
|---|---|---|
| 診療費 | 歯科訪問診療料 | 120円～1,100円/1回 |
| 管理指導費 | 歯科疾患住宅療養管理 | 250円～330円/1回 |
| 居宅療養管理指導費 歯科医師によるもの（月2回まで） | 441円～517円/1回 | |
| 居宅療養管理指導費 歯科衛生士によるもの（月4回まで） | 295円～362円/1回 | |
| 治療費 | むし歯の治療（1本） | 600円～4,000円 （むし歯の進行度合い・サイズによる） |
| 歯石の除去（1回） | 500円～1,100円 | |
| 抜歯（1本) | 300円～1,200円 | |
| 入れ歯の調整(1回) | 100円～300円 | |
| 入れ歯の修理 | 500円～3,000円 | |
| 部分入れ歯の作製 | 上下：3,500円～8,500円 片方：2,000円～4,500円 | |
| 総入れ歯の作製 | 上下：7,000円～9,000円 片方：4,000円～5,000円 |
※表示金額は全て税込みです
※2025年時点の算定基準となります
お支払方法
当院では、下記のお支払方法が可能です。
- 現金
- 現金でのお支払い
- 銀行振込
- 振込でのお支払い
- 銀行振替
- 指定口座での
自動引き落とし
国民健康保険をお持ちの方
国民健康保険証をお持ちの方の自己負担金は3割です。
後期高齢者医療保険証をお持ちの方
後期高齢者医療制度にご加入の方は、保険が適用されます。ご自宅や施設で歯科治療や口腔ケアを受けた場合でも、通常の通院と同じく一部負担金でご利用いただけます。
介護保険をご利用の方
介護保険訪問診療の「口腔ケア」でご利用になれます。1ヵ月の利用回数上限は4回です。医療保険と介護保険は同時にご利用いただけます。
生活保護を受給されている方
生活保護を受給されている方は、原則無料でご利用いただけます。
障害者手帳をお持ちの方
障害者手帳をお持ちの方は、心身障害者医療費補助制度が適用され、原則無料でご利用いただけます。
※「心身障害者医療費助成申請書」を自治体に提出済みの方に限ります。
※一部立替払いとなる地域もありますが、その場合は後日自治体より返金されます。
※お住いの地域によっては有償での診療となる場合がございます。
注意点
医療健康保険や介護保険を利用して訪問診療を受けられる場合は、下記の条件を満たしている必要があります。また、訪問対象者に該当するかどうかの最終判断は当院の歯科医師が行います。
① 患者さんご自身で近隣の歯科医院まで通院できないと歯科医師が判断した場合
② ご自宅や施設が訪問診療を行う歯科医院から半径<16km>以内にある場合
医療費控除について
1年間（1月1日～12月31日）に10万円以上の医療費を支払った場合は、医療費控除によって一定の金額の所得控除を受けることができます。ご自身の支払いに限らず、生計を共にするご家族が支払った医療費も対象となります。詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。
よくあるご質問
訪問歯科診療を利用したいです。まずはどうすればいいでしょうか？
まずはお電話やお問い合わせフォームからご連絡ください。患者さんのご住所や状態をお伺いし、訪問可能なエリアか確認させていただきます。その後、初回訪問の日程を調整し、ご本人やご家族のご希望をもとに診療内容をご案内いたします。介護サービスをご利用中の方は、ケアマネージャーさんとの連携も可能ですので、お問い合わせの際にお伝えください。
訪問歯科診療は誰でも利用できますか？
訪問診療の対象となる方は、ご高齢の方や、病気・障害などで通院が難しい方です。ご自宅や施設での診療が必要と判断される場合にご利用いただけます。訪問可能かどうかの最終判断は歯科医師が行いますので、まずは一度ご相談ください。
治療時間はどのくらいかかりますか？
訪問診療の所要時間は、1回につきおおよそ1時間程度です。口腔ケアや口腔機能管理、摂食嚥下リハビリテーションなどを、ご本人の状態に合わせて行うため、診療にかかる時間が前後することもあります。
要介護認定を受けていません。訪問歯科診療を利用できますか？
はい、ご利用いただける場合があります。訪問歯科診療は、要介護認定の有無にかかわらず、「通院が困難」と判断される方が対象となります。介護保険ではなく、保険診療の料金で対応させていただける場合もありますので、まずはお気軽にご相談ください。
入院先の病院や施設に来てもらうことはできますか？
訪問可能な施設・病院であれば対応可能です。ただし、施設の方針や医療機関ごとの規定によって取り扱いが異なる場合がありますので、事前にご確認いただいたうえでお問い合わせください。
訪問診療の流れ
01 訪問診療のお申し込み
訪問歯科診療のご希望・ご相談は、お電話またはお問い合わせフォームからご連絡ください。ご本人のご住所や現在のご様子、訪問をご希望される理由などをお伺いしたうえで、訪問可能なエリアかどうかを確認いたします。その後、面談の日程を調整させていただきます。介護サービスをご利用中の方は、ケアマネージャーとの連携も承っておりますので、お気軽にお申し出ください。
02 ご本人・ご家族様との面談
患者さんやご家族と面談を行い、訪問歯科診療の内容、診療の流れ、費用、保険の取り扱いについて丁寧にご説明します。口頭だけでなく資料をお渡ししながらご説明しますので、ご不明点などがあればお気軽にご質問ください。診療内容にご納得いただけましたら、契約手続きを行い、訪問スケジュールのご案内をいたします。
03 初回訪問
初回の訪問では、お口の状態だけでなく、全身の健康状態や生活環境も踏まえて、丁寧に問診・診察を行います。また、口腔機能や嚥下機能の評価も実施し、患者さんにとって無理のない治療方針を立てていきます。ご家族の方やケアスタッフと連携しながら、安心してスタートできるよう準備します。
04 治療開始
患者さんの状態やご希望に合わせて、むし歯や歯周病の治療、入れ歯の調整、口腔ケア、摂食嚥下リハビリテーションなどを行います。訪問ごとに診療内容をご説明し、変化があればその都度治療計画を見直します。無理のないペースで、ご負担なく診療が受けられるよう進めていきます。
05 定期的な訪問診療
治療やケアの効果を確認しながら、1〜2週間ごとに定期的な訪問歯科診療を行います。お口の健康を守るだけでなく、食事や会話を楽しむ力を維持できるよう、一人ひとりに適したサポートをしていきます。また、ご家族の方やケアスタッフと情報を共有し、より良い日常生活が送れるよう継続的に支援を行っていきます。